「親の介護」は、身体的な負担だけでなく、
精神的なストレスも大きいものです。
特に、
親との会話がうまくいかないと、
互いに不満や不安が募り、
介護ストレスが増大してしまいます。
「また同じ話をしている」
「なんでわかってくれないんだろう」
と感じることはありませんか?
それは、
あなたと親の間にあるコミュニケーションの
すれ違いが原因かもしれません。
このブログでは、
親との会話を円滑にし、
介護ストレスを減らすための具体的な会話術をご紹介します。
認知症の有無に関わらず実践できる、
親に寄り添うコミュニケーションのヒントを見つけていきましょう。
1. 「正論」より「感情」を大切にする
私たちは、親の安全や健康を心配するあまり、
「もう一人で外出しないで」
「ご飯はちゃんと食べて」と、
つい正論をぶつけてしまいがちです。
しかし、
親にとっては、
それが自分の行動を否定されたように感じられ、
反発や意欲の低下につながることがあります。
- 「なぜ?」ではなく「どうしてそう思うの?」
「なぜそんなことをしたの?」と
問い詰めるのではなく、
「どうしてそうしたかったのかな?」と
親の気持ちに寄り添う姿勢を見せましょう。 - 共感と受容の言葉
「危ないからやめて」ではなく、
「一人で出かけるのは心配だな。一緒に行こうか?」と、
あなたの気持ちを伝えつつ、
親の行動を頭ごなしに否定しないことが大切です。 - 「大変だね」
親が体調の不調を訴えたとき、
「気のせいだよ」と片付けず、
「大変だね」「辛いね」と共感の言葉をかけましょう。
2. 「否定」はしない!話を最後まで聞く
親の話が論理的でなかったり、
何度も同じ話を繰り返したりすると、
途中でさえぎってしまいたくなるかもしれません。
しかし、
話を途中で否定したり、
さえぎったりすることは、
親のプライドを傷つけ、会話への意欲を奪ってしまいます。
- 「うん、うん」と相槌を打つ
途中で口を挟まずに、
「うん、うん」と相槌を打ちながら、
最後まで話を聞くように心がけましょう。
これにより、
親は「自分の話を聞いてもらえた」と感じ、
安心感を得ることができます。 - 否定はせず、問いかける
親の話に事実と異なる点があっても、
すぐに否定せず、
「そうだったんだね。他には何かあった?」
などと問いかけることで、話を広げることができます。
3. 「オープンクエスチョン」で会話を広げる
「はい」「いいえ」で答えられる
クローズドクエスチョンばかりでは、
会話がすぐに終わってしまい、
親の感情や考えを引き出すことが難しくなります。
- 「今日のご飯、おいしかった?」ではなく「今日のご飯で何が一番おいしかった?」
このように問いかけることで、
親は具体的な答えを探すことになり、
会話が広がります。 - 「何か困ったことはない?」ではなく「最近、嬉しかったことや楽しかったことは何?」
困りごとを直接聞くのではなく、
ポジティブな質問をすることで、
親の表情が明るくなり、
そこから会話が弾むきっかけになることもあります。
4. 非言語コミュニケーションを大切にする
言葉だけでなく、
表情や声のトーン、姿勢など、
非言語コミュニケーションも非常に重要です。
- 穏やかな表情とトーン:
怒ったような表情や、責めるようなトーンは、
親に強いプレッシャーを与えます。
できるだけ穏やかな表情で、
優しいトーンで話しかけましょう。 - アイコンタクト
親としっかりとアイコンタクトを取ることで、
「あなたの話を聞いていますよ」という気持ちが伝わり、
信頼関係を築くことができます。 - 触れること
手を握ったり、
肩を優しくなでたりするスキンシップは、
言葉を超えた安心感を親に与えます。
まとめ
親とのコミュニケーションは、
介護の質を大きく左右します。
このブログで紹介した会話術は、
特別なものではありません。
親の気持ちを尊重し、穏やかに接すること。
ただそれだけで、
互いの関係性は大きく改善し、
介護ストレスを減らすことにつながります。
今日からでも、
一つずつ実践してみてください。
親との絆を深め、
笑顔あふれる毎日を築いていきましょう。
