睡眠の質を高める鍵はホルモンにあり!安眠のための3つのホルモンと整え方

「しっかり寝たはずなのに、なんだかスッキリしない…」

そんな時は、
もしかすると睡眠を司るホルモンの
バランスが崩れているのかもしれません。

睡眠は、単に体を休めるだけではありません。

体内のホルモンが正しく機能することで、
質の良い睡眠がもたらされ、疲労回復や免疫力向上、
記憶の整理など、様々な重要な役割を果たしています。

このブログでは、
安眠に欠かせない3つの主要なホルモンと、
そのホルモンを自然に整えるための具体的な方法を解説します。

今日からできる簡単な習慣で、
睡眠の質を根本から改善していきましょう!


1. 睡眠を誘う「メラトニン」

メラトニンは、「睡眠ホルモン
とも呼ばれ、夜になると自然と分泌量が増え、
眠気を誘う働きがあります。

  • 役割
    • 体内時計の調整
      日光を浴びてから約15〜16時間後に分泌され、
      体のリズムを整えます。

    • 睡眠への導入
      体温を下げ、心拍数を落ち着かせることで、
      スムーズな入眠を促します。

  • 整える方法
    • 朝、太陽の光を浴びる
      朝起きたらすぐにカーテンを開け、
      太陽の光を浴びましょう。

      光が目に入ると、
      メラトニンの分泌が抑制され、
      体内時計がリセットされます。

    • 夜は光を避ける
      就寝前はスマートフォンの画面や
      テレビの強い光を避けましょう。

      ブルーライトはメラトニンの分泌を妨げます。

2. 幸せホルモン「セロトニン」

セロトニンは、「幸せホルモン」と呼ばれ、
精神を安定させ、安らぎをもたらす働きがあります

実は、このセロトニンが
メラトニンの原料となるため、
質の良い睡眠にはセロトニンが不可欠です。

  • 役割
    • 心の安定
      精神をリラックスさせ、
      不安やストレスを和らげます。

    • メラトニンの材料
      日中にセロトニンを十分に生成しておくことで、
      夜にメラトニンへとスムーズに変換されます。

  • 整える方法
    • リズム運動
      ウォーキングやジョギング、咀嚼など、
      リズミカルな運動はセロトニンの分泌を促します。

    • トリプトファンを摂る
      セロトニンの原料となる必須アミノ酸
      「トリプトファン」を多く含む食品
      (牛乳、大豆製品、ナッツなど)を積極的に摂りましょう。

3. ストレスを和らげる「コルチゾール」

コルチゾールは、「ストレスホルモン」
として知られていますが、
実は睡眠とも深く関わっています。

朝、目が覚めると分泌量が増え、
体を活動モードに切り替える役割を担っています。

  • 役割
    • 覚醒作用
      日中の活動に必要なエネルギーを供給し、
      覚醒状態を維持します。

    • 日内変動
      規則正しい睡眠リズムがある場合、
      分泌量は朝にピークを迎え、夜にかけて低下します。

  • 整える方法
    • 規則正しい生活
      毎日同じ時間に起き、同じ時間に寝ることで、
      コルチゾールの分泌リズムが整います。

    • ストレス管理
      慢性的なストレスは、
      コルチゾールの分泌を過剰にし、
      夜になっても分泌量が下がりにくくなります。

      趣味やリフレッシュする時間を作り、
      ストレスをこまめに解消しましょう。

まとめ

メラトニン、セロトニン、コルチゾールという
3つのホルモンは、
それぞれが連携して私たちの睡眠をコントロールしています。

これらのホルモンのバランスを整えるためには、
特別なことではなく、
「朝に太陽を浴びる」「適度な運動をする」「バランスの取れた食事をする」
といった日々の生活習慣が何よりも大切です。

今日からこれらの習慣を一つずつ取り入れて、
心身ともに健やかな毎日を手に入れましょう!

この記事を書いた人

藤倉 健太のアバター 藤倉 健太 日本高齢者QOL学会 理事

・了德寺大学健康科学部整復医療トレーナー学科卒業
・柔道整復師/健康運動指導士/中学•高等学校教員免許
介護施設でのリハビリ(機能訓練)や体操指導を中心に、0〜106歳までの方々の健康を支えてきました。日本高齢者QOL学会の理事として、巷に溢れる健康情報を論文ベースにわかりやすく伝えていきます。

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