おじいちゃん・おばあちゃんの笑顔のために。家族だからできる社会的処方

「最近、おじいちゃん(おばあちゃん)の元気がない気がする…」
「なんだか一人で寂しそう…」
高齢になった家族の笑顔が減ると、
私たちも心配になりますよね。
医療や介護はもちろん大切ですが、
心理面のサポートも、
QOL(生活の質)を高める上で非常に重要です!
そこで注目したいのが『社会的処方』という考え方です!
この記事では、
高齢者のQOL向上のために、
家族ができる具体的な「社会的処方」の方法を解説します!
QOLを高めるために身体機能を向上させる『運動』(リハビリ)を
重視しがちですが、
実は、それだけではQOLは向上しません(少しは上がりますが…)
身体機能(筋力・柔軟性・認知機能など)を向上させた先に
何を目指すのか?が最も大切です!
例えば、
お散歩やお出掛けを楽しみたい
家族で温泉に行きたい
お墓参りに行きたい などなど
今の生活を続けるという意味合いでのリハビリも
もちろん大切ですが、
行動範囲が狭くなると、
身体機能もそれに合わせて小さくなりやすくなります
家族や社会との繋がりを維持することが
いつまでも元気ですごしていける秘訣です!
1.家族だからこそできる「社会的処方」の力
「社会的処方」とは、
地域社会との繋がりや役割を通じて、
高齢者の孤独や孤立を防ぎ、QOLの向上を目指す考え方です
一緒に暮らす家族や、近くに住む家族だからこそ、
日常の中で継続的に、
コミュニケーションの機会を提供できる強みがあります
リハビリのように目に見える効果はすぐに現れないかもしれませんが、
家族や社会との繋がりは心の栄養となります
それは高齢者の自立心や自尊心を支え、
笑顔を増やしてくれます
2.今日からできる「社会的処方」の具体例
それでは、
高齢者のQOLを高めるために、
家族ができる具体的な「社会的処方」の方法を見ていきましょう
2-1. 会話の機会を積極的に作る:何気ない会話が心の栄養に
- 毎日、決まった時間に話しかける:
食事中やテレビを見ている時など、
数分でも良いので、意識して話しかける時間を作りましょう
「今日はの体調はどう?」
「何か困ったことはない?」といった簡単な声かけで十分です - 昔の話を聞く
高齢者は、過去の思い出を語ることで安心感や自己肯定感を得られます
「若い頃は何をされていたんですか?」
「一番楽しかった思い出は何ですか?」など、
昔を思い出すような質問(回想法)をして、じっくりと耳を傾けましょう - 一緒にテレビを見たり、散歩に出かけたりする
何かを共有する時間は、心の距離を縮めます
一緒に楽しめるテレビ番組を見たり、
近所に散歩に出かけたりするだけでも、
良いコミュニケーションの機会になります。 - 手紙やメッセージを送る
遠方に住んでいる場合は、電話だけでなく、
手紙やメッセージアプリなどを活用して、
定期的に連絡を取り合いましょう
手書きの文字は、心温かさが伝わります
2-2. 役割を見つけるサポート:できること、得意なことをお願いする
- 家事の一部をお願いする
・料理の盛り付け
・洗濯物を畳む
・庭の水やりなど
高齢者が無理なくできる範囲で役割をお願いしてみましょう。
「いつもありがとう」
の感謝の言葉を添えることが大切です! - 趣味や特技を活かす機会を作る
裁縫が得意なら簡単な繕い物を頼んだり、
話すのが好きなら子供たちに昔話をしてもらったりするなど、
その人の持つスキルや経験を活かせる場を提供しましょう - 家族の行事への参加を促す
誕生日会やお祝いごと、発表会など、
家族の集まりには積極的に声をかけ、
参加してもらいましょう!
声を掛けてあげることで、所属意識が高まります
2-3. 地域との繋がりを提供する:社会との接点をあたたかく見守る
- 地域のイベント情報を共有する
健康サロン、趣味の教室、ボランティア活動など、
高齢者が興味を持ちそうな地域の情報を伝え、
参加を促してみましょう!
最初は一緒に参加するのも良いでしょう - 外出をサポートする:
買い物や病院への付き添いなど、
可能な範囲でサポートしましょう
外に出る機会を作ることは、気分転換にも繋がります
2-4. 新しい楽しみや趣味を見つける:知的好奇心を刺激する
- 一緒に趣味を探す
一緒に興味のあるものを探したり、
テレビを見ながら外出先を選んだりするのも楽しい時間になります - 簡単な学習を勧める
新聞を読む
パズルやクイズをする
簡単な計算問題をするなど
脳の健康を保つために知的活動を促しましょう - 芸術や動物に触れる機会を作る
一緒に美術館うあ動物園を訪れたり、
自宅で音楽を聴いたりするのも、
とてもよい刺激になります
2-5. デジタルツールを活用する:新しいコミュニケーションツールに
- スマートフォンやタブレットの使い方を教える
スマホやタブレットの使い方を教えれば、
遠方に住む親せきや友人とも気軽に連絡が取れるようになります
スマホで写真を撮って家族に送る趣味を見つけて
生き生きと生活を送れるようになったという事例もあります!
3.「社会的処方」を行う上で大切なこと
- 高齢者のペースに合わせる:
無理強いはせず、
高齢者の気持ちや体調に合わせて、ゆっくりと進めることが大切です - 小さな変化も見逃さない
わずかな変化や笑顔を見つけたら、
肯定的な言葉で声変えをしましょう。
「最近、元気になったね!」
の一言がモチベーションを高めます! - 専門家との連携も視野に入れる
必要に応じて、地域包括支援センターの相談員や
ケアマネジャーなどの専門家と連携し、
サポート体制を構築することも考えましょう
4.まとめ:家族との関わりが、高齢者のQOLを高める
高齢者のQOLを高めるための「社会的処方」は、
特別なことではありません
日常生活の中での家族との会話が
安心感を与え孤独感や孤立感を防ぎます
一緒にする小さな行動の積み重ねが、
何よりも大切なお薬となります!
大切な家族の笑顔のために、
今日からできる「社会的処方」を始めてみませんか?
そのためにも、
1人で抱え込んで我慢せずに
専門家などと連携を図りながら、
ご自身も家族もみんなが笑顔ですごせる方法を探しましょう!
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