認知症を予防して健やかな老後を送るために

高齢化社会を迎える現代において、認知症は深刻な社会問題となっています

しかし、
認知症は全員がなるものではありません!

ご自身で積極的に予防に取り組むことで、
認知機能の維持・向上を図り、健やかな老後を送ることが可能です

この記事では、
高齢者自身が実践できる具体的な認知症予防方法を、
脳の活性化という観点から詳しく解説します

1. 楽しみながら脳を鍛える:知的好奇心を刺激する

高齢者にとって認知機能の維持・向上は、
介護予防にも繋がる重要な課題です

楽しみながら脳を鍛えることは
認知症予防に効果的な手段の一つです

1-1. 脳トレ

市販の脳トレゲームやアプリを活用することで、
楽しみながら脳を鍛えることができます

数字や文字を使ったパズル、
記憶力や注意力、判断力を要するゲームなど、
様々な種類があります

  • 効果: 脳の様々な部位を活性化させ、認知機能の維持・向上に役立ちます
  • ポイント: 自分に合った難易度を選び、無理なく継続することが重要です

1-2. 新しい趣味に挑戦:未知の世界への挑戦が脳を刺激

絵画、音楽、ダンス、手芸など、
これまで興味のなかった新しい趣味に挑戦することで、
脳に新たな刺激を与えられます

  • 効果: 創造性を育み、脳の活性化を促します
  • ポイント: 興味のある分野を選び、周りの人と交流しながら楽しむことが重要です

1-3. 読書:想像力を掻き立て、記憶力を強化

小説、ノンフィクション、新聞など、
様々なジャンルの読書は、想像力を掻き立て、
記憶力を強化する効果があります。

  • 効果: 言語能力や記憶力を高め、脳の活性化に繋がります
  • ポイント: 自分に合った内容を選び、集中して読む時間を確保することが重要です

1-4. 語学学習:脳の活性化と新たなコミュニケーション手段

新しい言語を学ぶことは、脳の様々な部位を活性化させます

  • 効果: 脳の活性化に加え、コミュニケーション能力の向上にも繋がります
  • ポイント: 自分に合った学習方法を選び、無理なく継続することが重要です

2. 身体を動かす:心身ともに健康な状態を維持

年を重ねると身体の健康は
認知機能の維持にも大きく影響します

運動不足は脳の血流を悪化させ、
認知機能の低下を招く可能性があります

2-1. ウォーキング

ウォーキングは、手軽に始められる有酸素運動です

軽い運動から始め、徐々に距離や時間を延ばしていくことで、
体力向上と脳の活性化を促します

  • 効果: 脳への血流を促進し、認知機能の維持・向上に役立ちます
  • ポイント: 自分のペースで無理なく続けられることが重要です

2-2. 筋トレ:体力向上と認知機能の維持

筋トレは、
体力向上だけでなく、脳の活性化にも効果があります

  • 効果: 筋肉量を増やし、代謝を促進することで、脳の活性化に繋がります
  • ポイント: 自分の体力に合わせて、無理のない範囲で行うことが重要です

2-3. ダンス:リズムに合わせることで脳を活性化

ダンスは、リズムに合わせて体を動かすことで、
心身ともにリフレッシュできます

  • 効果: 脳の活性化に加え、運動能力の向上にも繋がります
  • ポイント: 自分の体力に合わせて、無理のない範囲で行うことが重要です

3. 積極的な社会参加:人と繋がり、刺激を受け続ける

高齢者にとって、
社会との繋がりは認知機能の維持に不可欠です

人と交流することで脳は活性化し、
新たな刺激を受け続けることができます

3-1. ボランティア活動:社会貢献を通して充実感を得る

ボランティア活動を通して、
社会に貢献することで、充実感を得られます

  • 効果: 人との交流を通して、脳の活性化を促します
  • ポイント: 自分の興味や体力に合わせて、無理のない活動を選ぶことが重要です

3-2. 趣味のサークル活動:共通の趣味を持つ仲間と交流

趣味のサークル活動を通して、
共通の趣味を持つ仲間と交流することで、
楽しみながら社会参加ができます

  • 効果: 人との交流を通して、脳の活性化を促します
  • ポイント: 自分の興味のある分野のサークルを選び、積極的に参加することが重要です

3-3. 地域活動への参加:孤立・孤独感の解消

地域活動に参加することで、
地域社会の一員としての意識を高めることで、
生活の充実感が得られます

  • 効果: 人との交流を通して、脳の活性化を促します
  • ポイント: 自分の体力や興味に合わせて、無理のない活動を選ぶことが重要です

4. 睡眠の質を高める:脳の休息と回復を促す

質の高い睡眠は、脳の休息と回復に不可欠です

睡眠不足は、認知機能の低下やストレス増加に繋がります

4-1. 規則正しい睡眠時間を確保

毎日同じ時間に寝起きすることで、
体内時計を整え、質の高い睡眠を得られます

  • 効果: 脳の休息と回復を促し、認知機能の維持に役立ちます
  • ポイント: 睡眠時間だけでなく、睡眠の質も重要です

4-2. 睡眠環境を整える

寝室の温度や湿度、照明などを調整し、
快適な睡眠空間を作ることで、質の高い睡眠を得られます

  • 効果: 睡眠の質を高め、脳の休息と回復を促します
  • ポイント: 寝具や照明など、自分に合った環境を整えることが重要です

4-3. 睡眠前にリラックス

睡眠前にリラックスできるような時間を作ることで、
質の高い睡眠を得られます

  • 効果: 脳の緊張を解きほぐし、質の高い睡眠に繋がります
  • ポイント: 湯船に浸かったり、アロマを焚いたり、読書をしたりなど、
    自分に合ったリラックス方法を見つけることが重要です

5. 食生活の改善:脳の栄養補給と健康維持

食生活は、脳の健康に大きな影響を与えます

バランスの取れた食事を心がけることで、
脳の栄養補給を行い、認知機能の維持・向上を図ることができます

5-1. 栄養バランスの取れた食事:脳に必要な栄養素を摂取

魚、野菜、果物、乳製品など、
様々な食材をバランス良く摂取することで、
脳に必要な栄養素を補給できます

  • 効果: 脳の活性化を促し、認知機能の維持・向上に役立ちます
  • ポイント: 毎食、色々な食材を組み合わせて食べることを心がけましょう

5-2. DHA・EPAを含む魚を摂取:脳の機能をサポート

DHA・EPAは、
脳の神経細胞の働きを活性化させる効果があります

  • 効果: 記憶力や学習能力の向上、認知機能の維持に役立ちます
  • ポイント: 週に2~3回は、サバ、イワシ、マグロなどの
  • 青魚を食べるようにしましょう

5-3. 抗酸化作用のある食材を摂取:脳の老化を防ぐ

ブルーベリー、イチゴ、トマトなど、
抗酸化作用のある食材を摂取することで、脳の老化を防ぎます

  • 効果: 脳の細胞を保護し、認知機能の低下を防ぎます
  • ポイント: 毎日、色々な種類の果物や野菜を食べるようにしましょう

6. ストレス解消:心身の健康を保つ

ストレスは、脳の機能を低下させ、
認知機能の悪化に繋がります

ストレスをためないように、
心身をリラックスさせる方法を取り入れましょう

6-1. 趣味を楽しむ:ストレスから解放される時間を作る

好きなことに没頭する時間を作ることで、
ストレスから解放され、心身のリフレッシュができます

  • 効果: 気分転換になり、ストレスの軽減に繋がります
  • ポイント: 自分に合った趣味を見つけて、積極的に楽しむことが重要です

6-2. 瞑想やヨガ:心身をリラックスさせる

瞑想やヨガは、
心身をリラックスさせ、ストレスを軽減する効果があります

  • 効果: 精神的な安定をもたらし、ストレスの軽減に繋がります
  • ポイント: 自分に合った方法を選び、継続することが重要です

6-3. 自然と触れ合う

植物の多い公園や川沿い・海岸など
自然の多い場所を歩くことや
ガーデニングや農作業などで自然と触れ合うことは
心身のリフレッシュや脳の健康に効果的です

・効果:自然にあふれる音や香りなどでリフレッシュできます

・ポイント:土や葉、水に触れることで脳の刺激になります

まとめ

認知機能を維持・向上させるためには
運動・食事・睡眠などの生活習慣を整えることが
重要ですが、
ストレスを溜めないこと、趣味を楽しむこと
人との繋がりを持つことも効果があります

ご自身の体調や興味に合わせて
認知機能を維持して、認知症を予防していきましょう!

この記事を書いた人

藤倉 健太のアバター 藤倉 健太 日本高齢者QOL学会 理事

・了德寺大学健康科学部整復医療トレーナー学科卒業
・柔道整復師/健康運動指導士/中学•高等学校教員免許
介護施設でのリハビリ(機能訓練)や体操指導を中心に、0〜106歳までの方々の健康を支えてきました。日本高齢者QOL学会の理事として、巷に溢れる健康情報を論文ベースにわかりやすく伝えていきます。

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