高齢者のQOLを向上させる「趣味」「生きがい」は?

人生100年時代と言われる現代において、
高齢期をいかに健康で充実して過ごすかは、多くの方にとって重要なテーマです。

高齢期のQOL(生活の質)を高めるためには、心身の健康はもちろん、日々の生活に喜びや楽しみ、
つまり「趣味」や「生きがい」を持つことが不可欠です。

今回は、高齢期になっても楽しめる趣味や生きがいについて考えていきたいと思います!

趣味と生きがいが高齢者のQOLに与える影響

高齢期に趣味や生きがいを持つことは、心身にさまざまな良い影響をもたらします。

  • 心身の健康維持・向上
    • 体を動かす趣味(ウォーキング、ガーデニングなど)は、
      体力や筋力の維持・向上に繋がり、介護予防にも効果的です。
    • 手芸や絵画など指先を使う趣味は、脳の活性化を促し、認知機能の低下を防ぐ効果が期待できます。
    • 趣味に没頭することでストレスが軽減され、精神的な安定にも繋がります。

  • 社会との繋がりを保つ
    • 趣味のサークルや教室に参加することで、新しい友人との出会いや交流が生まれ、社会的な孤立を防ぎます。
    • 地域活動やボランティア活動に参加することで、社会の一員としての役割を実感し、生きがいを感じられます。

  • 生活にハリと充実感をもたらす
    • 目標を持って趣味に取り組むことで、生活にメリハリが生まれ、充実感や達成感を得られます。
    • 新しいことに挑戦する意欲が湧き、毎日を生き生きと過ごせるようになります。

高齢者におすすめの趣味・生きがい

高齢者におすすめの趣味や生きがいは、個々の興味や体力、生活環境によってさまざまです。
ここでは、いくつか例を挙げながら、趣味を見つけるヒントをご紹介します。

屋外で楽しむ趣味

  • ウォーキング・ハイキング
    • 自然の中で体を動かすことで、心身ともにリフレッシュできます。
    • 地域のウォーキングイベントなどに参加するのもおすすめです。

  • ガーデニング
    • 土や植物に触れることで、癒し効果やリラックス効果が得られます。
    • 育てた野菜や花を収穫する喜びも味わえます。

  • グラウンドゴルフ・ゲートボール
    • 仲間と楽しく体を動かすことで、健康維持や交流促進に繋がります。

屋内で楽しむ趣味

  • 読書・映画鑑賞
    • 知識や教養を深めたり、感動や癒しを得たりできます。
    • 図書館や映画館を利用するだけでなく、オンラインサービスを活用するのもおすすめです。

  • 手芸・絵画・書道
    • 創造力を発揮し、作品を作り上げる喜びを味わえます。
    • 地域のカルチャースクールなどに参加するのも良いでしょう。

  • 音楽鑑賞・楽器演奏
    • 好きな音楽を聴いたり、楽器を演奏したりすることで、心を豊かにできます。
    • 合唱団や楽器のサークルに参加するのもおすすめです。

  • 料理・お菓子作り
    • 健康に良い食事を作ることは、ご自身の健康寿命を延ばすことにもつながります。
    • 作った料理を家族や友人と一緒に食べるのも楽しい時間になります。

社会貢献に繋がる生きがい

  • ボランティア活動
    • 地域の清掃活動や高齢者施設でのレクリエーションなど、さまざまなボランティア活動があります。
    • 社会に貢献することで、生きがいや達成感を得られます。

  • 地域活動
    • 地域のイベントや行事に参加したり、自治会の役員を引き受けたりすることで、
      地域社会との繋がりを深められます。

  • 趣味の講師・指導
    • ご自身の得意なことを教えることで、他者との交流が生まれ、新たな生きがいを見つけられます。

趣味・生きがいを見つけるためのヒント

  • 興味のあること、やってみたかったことを書き出してみましょう。
  • 地域のカルチャースクールや公民館などで、体験講座に参加してみましょう。
  • 友人や家族と一緒に趣味を始めるのもおすすめです。
  • インターネットや書籍などで、趣味に関する情報を集めてみましょう。
  • 新しいことに挑戦することを恐れず、まずは気軽に始めてみましょう。

介護予防にも繋がる趣味の重要性

高齢期の趣味や生きがいは、心身の健康を維持し、介護予防にも繋がります。

  • 運動機能の維持・向上
    • 体を動かす趣味は、筋力やバランス感覚を維持し、転倒予防に繋がります。
  • 認知機能の維持・向上
    • 手先を使う趣味や、新しいことに挑戦する趣味は、脳を活性化し、認知機能の低下を防ぎます。
  • 社会参加の促進
    • 趣味を通じて社会と繋がりを持つことは、孤立を防ぎ、心身の健康維持に繋がります。

まとめ

高齢期のQOL(生活の質)を高めるためには、趣味や生きがいを持つことが重要です。

趣味や生きがいは、心身の健康を維持・向上させるだけでなく、社会との繋がりを保ち、
生活にハリと充実感をもたらします。

趣味や生きがいを見つけるポイントは、
屋外でできる趣味・屋内でできることに分けて考えることと
1人でできる趣味・複数人でできることに分けて考えてみましょう!

屋外での趣味しかない場合は、雨が続いた日に出来なくなってしまいます。
また、複数人でしか行えない場合は人数が集まらないとできません。

様々な状況に合わせた趣味や生きがいを持ち合わせていることがポイントになります。

まずは、ご自身の興味や体力に合った趣味や生きがいを1つ見つけてみましょう!
それから少しずつ範囲を広げて、心豊かなセカンドライフを送ってください!

参考文献・サイト

健康長寿ネット:

グッドライフシニア:

老人ホームの選び方ガイド:

ハートページ:

wellness-support:

この記事を書いた人

藤倉 健太のアバター 藤倉 健太 日本高齢者QOL学会 理事

・了德寺大学健康科学部整復医療トレーナー学科卒業
・柔道整復師/健康運動指導士/中学•高等学校教員免許
介護施設でのリハビリ(機能訓練)や体操指導を中心に、0〜106歳までの方々の健康を支えてきました。日本高齢者QOL学会の理事として、巷に溢れる健康情報を論文ベースにわかりやすく伝えていきます。

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